アトピー患者と切っても切れない関係なのが、ステロイド。
そしてそれを処方する皮膚科です。
今回の記事では
10年間通い続けたかかりつけの皮膚科医について恨んでいることについて書きます。
十年通い続けた皮膚科
幼いころからアトピー持ちだった私は、実家の近くにあった皮膚科に10年近く通っていました。
初めてその皮膚科に行った時のことはもう覚えていませんが
「13歳までに治らなければ一生治らない」
と言われていたのは今でも覚えています。
結局13歳になってもアトピーは治りませんでしたが、その皮膚科には通い続けました。
ステロイドをもらうためだけに。
十年間、何も変わらない治療
皮膚科に行っても、することはいつも同じでした。
「最近はどんな感じ?」と皮膚の症状を見せて、薬を処方してもらって終わり。
10年間、ずっと。
これを治療と呼べるのかどうかは疑わしいですが、でもこのステップを踏まないと、ステロイドもらえないから。
当時の私は、とにかくステロイドを切らさないために皮膚科に通い続けました。
私が通っていたその皮膚科はいつ行っても混雑していたんですが、きっと9割方アトピー患者だったんじゃないかと思います。
私と同じように、ただステロイドをもらうだけに大切な時間を割いて来ている人が一体どの位いたのだろうか。
治療と呼べない治療
脱ステをして、自分でいろいろ調べるようになった今ではこう思います。
皮膚科にも、もっとやるべきことがあるだろうと。
肌の状態を診て、ステロイドを出す以外にも。
たとえそれが、完治の方法が分からないアトピーだとしても。
例えば
私はステロイドという薬について、副作用があることを含め皮膚科からは一切説明を受けませんでした。
調べれば簡単に分かることですが、当時は調べようという気さえ起きませんでした。
だって、専門家である皮膚科医がステロイド塗れっていうんだから。
医者が言うことを鵜呑みにして、何も疑わずにステロイドを塗り続けました。
アトピー患者を何だと思っているのか
私が通っていた所もそうでしたが、多くの皮膚科医は
「アトピー患者はいい金づる」ぐらいに思っているんでしょう。
アトピーは完治しない病気だから、唯一効くステロイドだけ出しておけばいい。
ステロイドは医者の処方箋がないと手に入らないから、適当な診察でも患者はやって来ます。
まとめ
今回の記事では
アトピー患者として、皮膚科に対して思うことを書きました。
アトピーは発症の原因が分からないため、完治を目指すのは非常に難しい病気です。
大人になると治る人や、環境を変えると治る人も居ないわけではありませんが、その治る原因さえもなんだかさっぱり分かっていない。
アトピーに関しては解明されていないことが多いので、皮膚科医にだって治すことが出来ない。
それゆえ、アトピーには対症療法しかありません。
医学書にもきっと「アトピーにはステロイドで対症療法」とか書いてあるはずです。
それは分かってるんです。
もうアトピーの名前の由来からして「特定されていない」っていう位なんだから、そりゃ皮膚科医だってお手上げ状態でしょう。
それでも
副作用などの薬の説明せずに長期間ステロイドだけを処方し続けるのは、ちゃんとした医者のやることじゃない。
ステロイドの長期使用は、推奨されるべきことではありません。
ステロイドを長期連用すると、体が副腎皮質ホルモン(=天然のステロイド)を出すことを忘れてしまい、従来体が備えている抗炎症作用を発揮できない状態になってしまうからです。
私はステロイドを完全に長期連用していました。長期も長期。
思い出せるだけでも、その皮膚科に通っていた10年は自分で体に塗っていた記憶があります。
私がステロイドを体に塗りたくっていた10年間、その皮膚科医に何か言われたことはありません。
なぜか。
それは皮膚科医にとって、アトピー患者が簡単な金づるだから。
ステロイドがなくなれば痒くて辛いので、何もしなくてもまた戻ってくるから。
私のかかりつけだった皮膚科のような医者は、アトピー患者をいわば薬物中毒のような状態にしています。
知識があり病気と向き合うべき医者が匙を投げ、目先の収益のためにステロイド依存の状態を意図的に作っていたとしか思えません。
そのことを考えると、今でもハラワタ煮えくり返りそうなくらいの怒りがこみ上げてきます。
もっと早く、ステロイドの副作用について知っていたなら。
もっと早く、ステロイドの長期連用についての知識があったなら。
私の脱ステの苦しみも、少しはマシだったのではないかと感じます。
長く付き合うことになる病気だからこそ、アトピー患者は皮膚科医選びには慎重になるべきです。
おわり!